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ほんのりと怖い話スレ その120
- 288 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/09/26(月) 02:30:38.70 ID:9seLMqve0.net
- そして数日前。
残業が続いていて疲れていて、わざわざ遠回りをして帰るのがキツかった。
雨も降っていない。だから、トンネルの道を選んだ。
トンネルまであと数百メートルというところで雨が降り出した。
嫌だなと思ったが横道もUターンするスペースもなく、後続車もあって進むしかなかった。
トンネルを潜る。
バックミラーを見なければ良いのだが、見なければ見ないで怖い。
見ないようにと思っていたのに、ちらっとバックミラーを見てしまった。
影が黒くなかった。
影の中央、顔にあたる部分と手の平が白く見えた。
近づいているのか!?
そう思ったらもう我慢ができなくて、涙目で飛ばして近くのコンビニに入った。
情けない話、足ががくがくと震えていて車から降りられない。
少し遅れて後ろからついてきた車がコンビニに入ってきて、運転席側の窓をノックされた。
「おい、大丈夫か?」
と言われて、答えられなくて、でも大丈夫ではないので頭を横に振った。
後続車の運転手は頭の散らかったオッサンで、青い顔をしていた。
オッサンが言うことには
「トンネルを抜けたところで前を走る車の窓にベットリと張り付く真っ黒い人影が見えた。
なんだ?と驚いたところでスピードを上げたので、運転手は見えているのかもしれないと追いかけてきた。
見えたのは一瞬で、頭がオカシイと思われたら嫌だと思ったが、運転席で震えているのを見て見間違いではなかったと確信したので声をかけた。
俺は霊感なんかないし、生まれてこのかた一度も幽霊なんか見たことがない。ついさっきまで信じてさえいなかった。
そんな俺でもアレはやばいと分かった。悪いことは言わないから、もうあの道を通るのはやめた方がいい。」
頷くしかできなくて、震えていたらオッサンがコンビニで珈琲を買ってきてくれて、落ち着くまで一緒にいてくれた。
もうあのトンネルは通れない。
朝だろうが雨が降っていなかろうが、もう二度と通らない。
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