ほんのりと怖い話スレ その120

244 ：本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／：2016/09/24(土) 09:34:07.25 ID:r4UvnFvt0.net

都営新宿線の駅ができてからは、綺麗なオフィス＆住宅街になってしまったけども
江戸川区瑞江駅周辺は、昔は造成中の土地や、田んぼや畑が多かった。

後年、後○真希の母校ともなる中学校の隣には寺があり、その敷地内には
森と沼があった。（今はもう、埋め立てられて跡形もなくなっている。）
寺のほうでも管理の手が回らなかったのか、森や沼はまるきり放置されていた。
「立入禁止」の看板はあったが、悪ガキだった俺や友人にとって、それどころか
近所に住むすべての者にとって、それは「勝手に遊んでいいよ」という意味であった。
実際、咎められた者は誰もいなかった。沼には特に名前は付けられていなかった様に
記憶している。俺や友人の間では○○寺という呼称が、その沼を指すものとなっていた。

俺は、その沼で、マッカチンと俗称されるアメリカザリガニや、ウシガエルなどを捕まえて
よく遊んでいた。タコ糸の先に、駄菓子屋で買ったイカの足をくくりつけて沼に放り込むと
面白いように取れたんだな。
ときどき沼の真中あたりで大きな魚が跳ねるのだが、それは雷魚だった。
「あれに食いつかれたら、指が千切れるぞ。」悪ガキどもは、まことしやかに語っていたものだ。

その日も、俺と友人T（たしか5歳か6歳のとき）は、その沼でマッカチンを捕まえて遊んでいた。
雲が低く雨が降るか降らないか、ぐらいの時が、一番良く釣れた。その日がまさにそれだった。
今で言う、キャッチアンドリリースで遊んでいた。（臭いので、家に持ち帰ると親に怒られた。）
ザリガニが鋏でイカを捕える様子が面白く、何度も繰り返し遊んでいた。