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後味の悪い話 その165

914 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/09/12(月) 19:47:36.50 ID:bqiUkrei0.net
夢野久作の短編小説で瓶詰の地獄に入っている、人の顔

チエ子は奇妙な児であった。から始まり、孤児院に居るチエ子が五つの春に船の機関長の家庭にもらわれて一年、当たり前の子と違ってきた。
何もない場所などを呼ばれても気付かない程じっと目ている点。
母親とチエ子は活動を見に行った帰り道、不意にチエ子が「あそこにお父様の顔があってよ」と夜空を指差し言う。
母親はゾッとしたらしく叱りつけたがチエ子は言葉をつづけ、いろんな場所に色んな人の顔が見えると言う。どうやら普段見ていたのはこれらしい。
まだ言葉をつづけていたチエ子は「電信柱の上にいつもよくいらっしゃる保険会社のオジサマが見える、お母様と仲良しの」
すると母親は血相を変え立ち尽くし、チエ子を置いて走り出してしまう。
それから母親はチエ子を可愛がらなくなり、毎日朝化粧をしてどこかに出かけ夜遅くに帰って来る。
ある日朝寝坊にいい薬をいただいたからとチエ子に飲ませ始めると、不思議と何処かに出かける事は無くなった。チエ子は少しづつ痩せていく。
父親が帰って来て久々に家族三人で活動に行こう、と言うが母親は体調が悪いと断り、チエ子と父親だけで行くことに。
帰り道、酒お飲んで上機嫌の父親にチエ子は母親の顔が見えると伝えるが、わからないなぁと応えられるも、母親と違い話を聞いてくれる。
「お母様とオジサマのお顔がキッスしてるわ」と言う様な事をチエ子が伝えると「オジサマとは?」と父親。
「あたし知らないの、でも、ずっと前から毎晩うちにきてお母様とおねんねしたりして…」
と言いさし口を噤むチエ子、眼を丸くして父親を見ると、しゃがんで目線を合わせてくれていたのに仁王立ちになりチエ子を穴のあくほど睨みつけていた。
チエ子は父親を見上げながら、泣きだしそうな眼をぱちぱちさせもじもじと言い訳をするように「でも、前まではお母様の隣りにお父様のお顔があったのよ」

ここで話終了、このあとの修羅場とか、チエ子がどうなるかとか、色々考えて後味悪かった。夢野久作の作品って後味悪いの多いと思うんだけど、ここでもみないのってやっぱりマイナーだから? まとめ下手で申し訳ない。

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