後味の悪い話　その164

892 ：本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／：2016/08/05(金) 15:58:54.86 ID:yt2gJ3J00.net

ライフ・オブ・○ッパイ
動物園経営者の親父が動物園って意外と儲からないよねって突然いいだし、カナダ行くぜーって言っちゃうんで無理くりつき合わされた家族。
結果、難破。
○ッパイはなんとか救命ボートにしがみつくが、そこにはすでに怪我をしたシマウマ、オラウータン、凶暴なハイエナが乗っていた。
食料など無く、怪我をしたシマウマをハイエナが食べようとする。シマウマVハイエナ性器の決戦に大興奮なオラウータン。
うっほーいって言ったらハイエナにやかましい！！と殴られ死亡。
そんな凄まじい状況をさらに混乱させたのは虎の出現。ボートの影にずーっと身を潜めていた虎は、ハイエナをざってひっかき殺す。
そして、シマウマ、オラウータン、ハイエナの死骸を食べはじめる。
びびった主人公は、虎に見つからないようにと気を付けながらボートに備え付けられたわずかな食糧で過ごしていた。
そんなスリリングな日々は220日間も続いた。ボートはメキシコに漂着、〇ッパイは人が寄る前にジャングルへと消える虎を見送った。
という世間的には奇跡的な感動実話があった。
そして現在、成長した〇ッパイは真実の物語を語る。
ボートに乗っていたのは〇ッパイ、母親、怪我をした乗員、船のコックだった。怪我をした乗員は症状が重く、間もなく死亡した。
コックはけがをした乗員の脚を切り取り、それを餌に魚を釣り始めた。
異常な行動だったが、助かるためならと母親も〇ッパイも我慢していた。
だが、ある日ちょっとしたミスを犯した○ッパイをコックは死ぬほど殴りつけた。
母親はこのままでは殺されてしまうと、コックに抗議したが、逆に激高したコックによって殺害されてしまった。
母親を殺された○ッパイは、その夜コックを殺した。
そして、殺したコックを利用して魚を獲り、220日間にも及ぶ遭難を乗り越えた。
要はシマウマとはけがをした乗員、オラウータンとは母親、ハイエナとはコック、そして虎とは○ッパイの事だったのだってお話。
つまり、殺人という重い罪の意識を抱えた○ッパイは、自分の事を虎だと思い込む事で、自分のしたことを正当化した感じのお話。


実際は伏線が前半にいくつも仕掛けられていて宗教的な感覚とか出てくる複雑な話なのだけど、まとめるとこんな感じ。