後味の悪い話　その163

34 ：1/3＠＼(^o^)／：2016/06/15(水) 02:36:26.77 ID:XER24xfs0.net

>>1乙

洋ゲーム「fallout4」のサイドクエスト「human error」
誰かが書くだろうと思ってたけど誰も書いてくれないみたいだから自分が書いてみる
始めに保証しておくと、この話は面白い。読む人は期待して読んでくれてかまわない
human errorという題名から不穏な印象を受けるだろうけどズバリ、プレイヤーの間では胸糞として悪名高い

核戦争で荒廃した世界
人々の間で「人造人間」の噂が囁かれていた
「人造人間」はドッペルゲンガーのように特定の人物と瓜二つの姿をしており、その人物を誘拐して入れ替わってしまう存在である
数十年前、ある街で突如として大量虐殺事件が発生した
射殺された犯人の体内から「人造人間の部品」が発見され、人造人間の脅威が知れ渡った
「隣人がいつの間にか人造人間に入れ替わっているかもしれない」という恐怖は、悪夢の中の出来事ではなく、現実のことのだ

主人公はとある街に立ち寄る
その街の住人はとても親切で、清潔な格好をしている。建物もちゃんと屋根と壁が有って崩壊しておらず、綺麗にペンキが塗られている
まるで戦前の平和な時代のような秩序と風景がある街だった
この街を訪れた客人は、綺麗な家に泊まらせてもらい、綺麗なベッドで眠ることができる。さらに、無料のドリンクまで貰えるのだ
それは、荒野と廃墟が広がり、人々が資源を巡って争う殺伐とした荒廃した世界において、異例のこと

この街に入るためのたった一つの条件は、安全な人間であるかどうかを確認するための心理テストを受け、合格すること

主人公が街の中に入ると、１人の傭兵が「消えたキャラバン」について街の住人を尋問していた
住人はのらりくらりとはぐらかして逃げてしまう

主人公は傭兵から協力を求められる
傭兵が言うには、この街を訪れたキャラバン（商人）の一団が、この街を出た直後に何者かの襲撃を受けて全滅したらしい
ただ、キャラバンに動向していた１人の娘の死体だけは発見されなかった
傭兵は娘の父親から娘の捜索依頼を受けた
しかし、傭兵がこの街で調査を開始すると、住人たちは皆「キャラバンなど来ていない」と嘘をつくのだ