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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話(避難小屋)79∧∧

1 : ◆3nvw1tw3L. @\(^o^)/:2016/02/21(日) 15:38:58.40 ID:x6ZuXa0v0.net
いつの時代もそこにある異界、山。
知られざる深山、身近な里山、神社仏閣の「お山」、あるいは昔山や丘だった場所…
山にまつわる怪談・奇談を語っていきましょう。

本スレが荒れているため、こちらを避難小屋として使用してください。

※ここは実体験に基づく実話のみではなく、趣のある昔話や伝聞なども可能です。
※但し、己の自己顕示欲に任せて創作を垂れ流す場所ではありません。
※深山幽谷である山中での貴重な体験に思いを馳せ、
※大きな自然を前にした時の謙虚な気持ちで語りましょう。

※また、荒らすことを目的とした全ての行為を禁止します。すなわち、
・荒らすことを目的とした採点添削行為
・荒らすことを目的としたコテハン叩き
・荒らすことを目的としたアフィリエイト批判
・荒らすことを目的とした誹謗中傷や人格否定
・荒らすことを目的とした上げ足取りやオウム返し
・荒らすことを目的とした特定個人に対する攻撃や罵倒
※これらの行為は全て禁止です。
※匿名掲示板とは言え、ご自分の貴重な時間を有意義に活用できるか、はたまた
※不毛な荒らし行為に浪費するかは、すべて貴方自身の書き込みにかかっています。

※前スレ
∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part78∧∧
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1437535517/
※前スレ(参考)
∧∧山にまつわる怖い話Part78∧∧
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1437217933/
このスレは荒らし行為を行った1の隔離スレとして機能していましたが、
のちに避難小屋として転用されたため参考前スレとして載せておきます。

過去スレは >>2 以降を参照

869 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/10/08(土) 20:30:53.74 ID:QSk1mR/90.net
ある春の朝、勤業を終えた村の神職が国境の山の斜面を見て「あっ」と驚きの声を上げた。
昨日までまだ斜面一面に残っていた残雪が、
ぼつ、ぼつとまだらに穴が開いたように溶けかかっている。凶兆である。
「たいへんだこりゃ、疱瘡神が下りてくる!」この村では疫病の神は山から来ると信じられていた。
村名主、住職と神主、村の三役に長老たちが集まって相談をした結果、
「これはどうしても生贄を捧げなければなるまい」という話になった。
古来からこの村では、生贄を出すことで疫病神の到来を防いできた習しであったのだ。

生贄は昔話のように何も若い娘である必要はない。
だれがその役を務めるかはすぐに決まった。
村外れの小屋に住み着いて半端仕事の手間賃で食っている「雷鳥」という流れ者である。
薄汚いボロぞうきんのような格好で村の娘に流し目を使う心底からの嫌われ者であった。
もちろん村に係累のない雷鳥をかばう者など一人もいない。
雷鳥はその日のうちに沼地でカエルの皮をむしっているところを捕らえられ、
縄をかけて鶏籠に入れられた。

870 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/10/08(土) 20:31:16.70 ID:QSk1mR/90.net
次の日は村総出の大行列となった。
神職を先頭にたくさんの幟旗があがり鉦を叩き鳴らして行列は進んでいった。
裸に剥かれた雷鳥は体一面に赤土を塗られ、むしった軍鶏の羽をなすりつけられ、
後ろ手に縛られて裸馬に揺られていった。
そして行列は鎮守の森を過ぎ、山道へと入った。小一時間ほど登ると小高く渓に面し、
その斜面下には詣るものとてない疫病神の朽ち果てた社がある。

村の屈強な若衆が雷鳥を馬から下ろすと両手両足を持ち、
神職の祝詞に合わせて体を大きく揺さぶった。
「かしこみまうさく」という神職の声と同時に、雷鳥の体を渓へと投げ下ろした。
雷鳥は幾度も回転しながら熊ザサのヤブを落ちていった。
そうして疫病神社の崩れかけた鳥居から中に入って止まった。まだ小刻みに動いていた。

871 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/10/08(土) 20:33:15.99 ID:QSk1mR/90.net
その時、ごうごうと山が鳴り疫病神社の扉が開くと、
無数の小さな蟹のようなものが出てきて、雷鳥の体にたかりついた。
絶叫に混じってかすかにチョキ、チョキという音が聞こえる気がした。
やがてイボだらけの蟹のようなものたちは潮が引くように神社へと戻り、
跡には半ば骨と化した雷鳥の遺骸だけが残った。
「村は救われた!」と感極まった声で名主が言った。(終わり)

872 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/10/08(土) 20:35:31.34 ID:QSk1mR/90.net
この間女房と息子と3人で山に行ったんだよ。
といっても息子はまだ小学生なんで、
無理なく登れる地元の山へハイキングという感じ。
9時に入山してゆっくり2時間で頂上に着く予定だったが、
途中で湧水を飲んだり水筒のスポーツドリンクをがぶ飲みしてた息子が、
あと少しで登り切るってところでトイレに行きたいと言い出した。
他に登山者もなく、そこらのヤブで立ちションさせてもよかったんだが、
山頂にはトイレがあったはずなんでそこまでガマンさせた。

873 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/10/08(土) 20:37:34.17 ID:QSk1mR/90.net
で、着いたところで息子は景色も見ずにボロい木造トイレに駆け込んでいったが、
しばらくして妙な顔をして出てきて「らいてうって何?」と聞いてきたんだ。
俺はまったく意味がわからず「その言葉どっから出てきたんだ?」と聞き返すと、
息子は「トイレでオシッコしてたら、大のほうの扉が開いてたんだ。
その中に裸で壁にもたれてる男の人がいて、大きいビンでお酒を飲んでた。
それで目が合うと、こっち見んなよクソガキ、と言って後ろを向いたんだけど、
背中に、入れ墨なのかなあ大きく、らいてうって書いてたんだよ。 
それにしっぽもあった」
俺は息子の話を聞くと思わず笑ってしまった。

874 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/10/08(土) 20:38:56.17 ID:QSk1mR/90.net
「ああ、それはらいちょうって読むんだ。ただの山の妖怪だから気にしなくていい。
デタラメの嘘話を落書き掲示板に書いてた罰で妖怪にさせられてしまったんだよ。
害はない。ただな、お前も大人になってネットに変なことを書き込むと、
ああなっちゃうかもしれないぞ」
息子は安心したようで「うんわかったよ、ネットに嘘の話は書き込まない。
あんなになっちゃ嫌だからね」と答えた。
そして3人で草の上に弁当を広げた。 (終わり)

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