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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話(避難小屋)79∧∧

710 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/09/02(金) 11:45:55.09 ID:9KrifYIz0.net
>>709
(つづき)
老人の話しは、以下の通りでした。
自分は、九州の硫黄島の出身の漁師で、ある日、漁に出たときに嵐にあって漂流
した。4日たってだめかと思ったとき、大きな黒い船に拾われた。その船の人々は
みすぼらしい服をしていたが親切だった。その船に乗せてもらって何年(!)も
かかって彼らの国についた。そこは極楽だった。食べ物もあり、冬もなく、年貢を
取り立てる酷吏もいなかった。彼は、そこで住むことを許されて数年後には、
その国の女と結婚して子供を五人もうけた。子供達は元気に成長して、自分の
畑仕事を助けてくれた。ある日、突然、自分の故郷が恋しくなって両親に会いたい
と強く思うようになって、帰りたいと告げた。皆、とくに妻は強く引き止めたが、
いちどついた帰りたいという思いは抑えきれず、出航する船に乗せてもらって
帰ってきた。船は親切に、自分の故郷の近くの沖合まできてくれてそこで
降ろしてくれた。ボートで岸までつれてきてくれた。
老人は一気に、そう話したそうです。じじいは、その話がおかしなことに気がついて
いました。船で何年もかかるほど遠くの国があるのか?いちども寄港しないで、そんな
航海ができるのか?それに時間軸がおかしい。数年かけてその国に行った>>数年
そこで一人で暮らした>>夫婦になって五人の子供をつくり育てあげた>>また数年
かけてもどってきた。この間、いったい何年たった?老人は何歳だ?老人は、
ここに住んでいると言いましたが、じじいはすかさず、食べ物はどうしているんだ!?
と突っ込みました。老人は、庵の裏にじじいを連れて行き、そこで大きな土の塊
のような物を見せました。これを食べている。えっ?!老人がいうには、これは
食べることができる。しかも、食べても食べても減らない。この食べ物は、その
国でもらってきた、と。老人は、それをすこしちぎり取り(餅のようだったと)
じじいに食べてみろと差し出しました。じじいはおそるおそる食べてみましたが、
それは、すこし塩辛いだけで、他の味はなく無臭でした。これを食べていると生きて
いけるとのことでした。水は?水は山から流れてくる。しかし、これを食べていると
のどが渇くことはほとんどないと話しました。
(つづく)

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