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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話(避難小屋)79∧∧

680 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/08/30(火) 21:45:52.58 ID:yQrUAPBO0.net
>>679
(つづき)
そうしているうちに、彼女は、その村を去りました。
聞くところによると「どこか他の町の家に養子として
もらわれていった」ということでした。じじいは、彼女を
自分の娘のように思い、情が移っていたので、かなり落胆しました。
ただ、じじいは、娘がことづけたという手紙を渡されました。
封筒に入っていてきちんと糊付けで閉じられて封緘されて
いました。じじいは開けてみましたが、そこには、
じじいと一緒に山歩きをしたことがとても楽しかったこと、自分
は、母親とあまりうまくいかなかっとこと、その村での生活は
ひとりぼっちで寂しかったこと、そして、無愛想な態度をじじい
にとったことを謝罪することばなどが書き連ねてあったそうです。
その手紙は、じじいのことを「おじいちゃん」と表記していました。
じじいは、その手紙を大事に持っていて、私にも見せてくれました。
それは鉛筆で書かれていて、子供にしてはきれいな文字でした。

「のう、ぼく(わたしのこと)よ、かわいそうやったのう。
自分のこどもがにくい親がどこにおらい?しかしのう、あのころ
はおなご一つの手でこどもをそだてるんは、えらいたいへんやっ
たんで。もうええおとなになっとるやろうけど、どこにおるんか
のう?」?」
じじは、いとおしむように、その手紙をもとどおり座机の引き出
しにしまって、そう言いました。

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