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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話(避難小屋)79∧∧

644 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/08/25(木) 15:37:42.88 ID:DHf8Telw0.net
石じじいの話です。

じじいは朝鮮にいた時に、その山野を仕事でめぐっていましたが、朝鮮北部の山奥
で「巨人」に出会ったそうです。この話は、じじいの多くの珍奇話のかなでも、
妙に私の心を掴んで、ノートに詳しく書き残した話です。
朝鮮には、当時でも深い森林は、あまり残っていなかったそうです。昔から開発が
進んでいて森の木々は伐採されていたからです。しかし、北部の長白山系には、
鬱蒼たる森林が残っていたそうです。そこを踏査していたじじいは、秋の夕暮れ
どきに、山の向こうからバキバキと音を立てて近づいてくるモノと出会いました。
じじいは、とっさに「熊だ!」と思って、身を伏せて持っていた拳銃を抜いて身構
えました。山歩きには、拳銃、ライフル銃、ナイフなどで武装していたので、
それほど怖いとは感じなかったそうです。そのガサガサと音を立てるモノは、
ゆっくりと近づいてきました。すると、木立の枝の間から、ぬっと人が顔をだした
そうです。それは普通の人ではありませんでした。木の高さからするとゆうに3間
以上はあったと。その人物は、木々の枝をかき分けながら、まっすぐ前を見て、
じじいの脇を悠然と歩いていったそうです。じじいは肝をつぶしましたが、強い
好奇心に我慢できず、その巨人の後を追いました。山中を、おそらく数百メートル
は歩いたと言っていました。その巨人の歩き方は、ゆったりとしていたので、
ついていくのは難しくなかったそうです。急に、巨人は森の中で立ち止まりました。
そこには、高さが、その巨人の倍ほどもある、石積みがあったそうです。それは、
木々の枝の隙間から差し込む夕陽に照らされて黄金色に輝いていたそうです。巨人
は、手に持っていた同じような石(真桑瓜くらい)をその石積みに大事そうに置き
ました。じじいは、巨人が手に何かを持っていたのに気がつかなかったそうです。
巨人は、その後、静かにたたずんでいましたが、しばらくすると、悠然と森の奥へ
(山の上の方に)去って行きました。
(つづく)

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