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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話(避難小屋)79∧∧

549 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/08/16(火) 11:41:39.58 ID:wseWfP2X0.net
石じじいの話です。

『七人ミサキ』を彷彿とさせる出来事です(もともとは土佐の言い伝えですが)。
じじいは、ある日、山に登りましたが、狭い山道を上から男が一人歩いておりて
きたそうです。じじいは、「こんにちは。せいがでますのぅ」と挨拶したそうです
が、その男は、無言でじじいを一瞥して、通り過ぎて道を下って行きました。
「無愛想な人よのうぅ」と思って、じじいは先を急ぎましたが、今度は、女性が
おりてくる。「こんにちは」応答なし。ちょっとムッとしたじじいは登っていくと。
また一人男が。無言で行き過ぎる。ここでじじいは思いました。「山の上の方で
入会地の作業でもしとるかのう?こがいな山のなかで祭りはないやろうし、祠や
お寺もないけんね。」そうしていると、こんどは二人づれの女性が。無言でした。
じじいは、不思議の思いました。山での作業ならば、ナタや藁ヒモを持って、
それなりの格好をしているものですが、降りてくる人たちは、みな普通の街中での
ような服装でした。するとさらに男性が一人。また一人、また一人、また一人。
きりがない。
皆無言で歩いていきます。別に奇怪な姿をしているわけでなく、普通の人間でした。
いやな気分で立ち止まると、さらに人がおりてくる。どんどんおりてくる。さすが
にじじいもちょっと怖くなって道を外れて森の中に分け入って、そこから道の方を
観察しました。すると、どんどん人が降りてきます。互いに話すこともなく。
じじいは、覚悟を決めて道に戻り降りてくる人々と行き過ぎならが、山の上を
目指しました。
(つづく)

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