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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話(避難小屋)79∧∧

492 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/08/10(水) 13:20:56.64 ID:RnIn+JCC0.net
石じじいのはなしです。

じじいが、昔話をしてくれていたとき、唐突に言いました。
「おっちゃんは、狩られたことがあるんよ」
?と思いました。当時は、「オヤジ狩り」という言葉はなく(そのような行為はありましたが)、
すぐには理解できませんでした。
じじい曰く。
「山に登っとったときにのう、銃で撃たれたんよ。あれにはまいったい。」
それは単に漁師による誤射や悪戯ではないか?と思ったのですが、彼の遭遇した
「狩り」は、以下のものでした。
じじいが山道を歩いていたとき、突然銃声がして、近くの樹木の幹に跳弾したそうです。
兵役経験のあるじじいは、すぐに、これは銃撃だ!と気がつき身を伏せました。
すると二発目が。一発目よりも彼の近くに着弾しました。じじいは、背負っていた
ザックを捨て、金属のバールだけを持って、ほふく前進で低木の生い茂った道の脇を
移動しました。さすが、元大日本帝国陸軍衛生兵。ほふく前進は得意です。
もといた場所から10メートルくらい離れたときに、彼の近くの地面に、銃声とともに
着弾しました。射撃者は、じじいの位置を知っているかのようだったと。
身の危険をひしひしと感じ、彼は、どんどん進んで、そして意を決して立ち上がって
山道を走り始めました。そこに、さらに至近距離に一発銃弾が。
5分ほど全力で走って、息が上がったじじいは道路際の茂みに身を隠しました。
(つづく)

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