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ほんのりと怖い話スレ その114

885 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/03/16(水) 20:31:46.90 ID:ddPE7hsh0.net
3年前の春、雇止めで職を失った。
せめてもの救いは寮がわりのマンションに住み続けれる事だ。とりあえず職探しだ。といっても、
日がな1日パソコンに向かって探すだけだが、違う物ばかり見てるから決まるはずはない。
ある日、いつものようにネット検索してた。ワードに「オカルト」を足してみた。そこで見つけたのが、

「 鬼封院 」助手兼雑務募集 勤務地:近隣から全国出張有 内容:お祓い業 
                 給与:時価 連絡先:090−○○○○−○○○○

俺の好奇心が奪われた。早速電話した。落ち着いた男の声で「もしもし鬼封院です」
すぐに求人の件でと言うと相手の声色が変わった。トーンが上がったくだけた感じの若い声で
「見たの?いつから来れる?オーケー、じゃ、とりあえず会おっか」まるで遊ぶ約束をするように
面接が決まった。翌日、言われた駅前の喫茶店に入った。約束の時間より早めに着いたがその人はいた。
「どうも、鬼封院龍牙(きふういんりょうが)です。」前日と変わらない調子で話し始めた。すぐに、
細かい事聞くよりも経験して決めたら?と。時間あるなら今からどうかと聞かれ頷いた。

着いた先は普通のアパート。その中の1室の前に行くと、ポケットから鍵束を出し迷うことなく鍵を
挿し入れた。中は空き室だ。湿気くさい空気の中カーテンを開けた。和室の押入れを開けるよう言われた。
開けたとたん、その状況に「ウワッ〜」と叫び2メートル程後ろに飛んだ。押入れの中は、注連縄が張って
あり、真ん中に香炉のようなものがある。以前の住人の変死体が見つかった場所だと言った。
それを聞いて、気分が悪くなった。鬼封院さんは押入れを閉めた。お経のような言葉を唱えながら
俺の背中に指で何かを書いた。「か〜っつ(喝)!」と背中を叩かれた時には気分も落ち着いた。

君、何か感じた?そう聞かれ、何も感じなかったけど見た状況と話しで気分が悪くなったと言うと、
笑いながら、ここ浄霊終わってるからいないよ。押入れは、家主に対して気休めでやってるだけ。
「喝」したのは正気に戻しただけ。こんな仕事が多いけど、たまにドギツイ依頼もある。どうする?

よろしくお願いします。と言って頭を下げた。

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