後味の悪い話　その160

764 ：本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／：2015/12/31(木) 12:40:32.18 ID:iYlDX8te0.net

>>761読んでヘンリー・メリヴェール卿シリーズの
「妖魔の森の家」を思い出した
うろ覚えだけどこんな感じ

互いにいとこだという三人組(女A、女B、男C。CとBは兄妹だったかも)が
最近友達になったHM卿を自分達の別荘に誘う
しかしもう都会へ帰るという最終日にAが別荘の中で姿を消す
BとCが別荘内を探し回ってもどこにもいない
卿が玄関前の野外テーブルで待ってたが、Aが出てくるところは見なかった

Aは子供の頃にやはりこの別荘で失踪事件を起こして
両親や親戚達(BC含)を心配させひょっこり帰ってきたという前科があったため
BとCは今回もAが自分達をからかってるんだろう、と結論付けて
別荘に来た時持ってきた小型スーツケースやピクニックバスケット等の細かい荷物を
卿にも手伝ってもらって車に運び込み、そのまま三人で都会へ帰ってきてしまった

その後Aの行方不明が長引いたために警察沙汰になり、HM卿が推理に乗り出す
おそらくBとCが共謀して別荘内でAを殺し、バラして分割して荷物に入れ
卿をまんまと騙して失踪の証人にしたてあげ、
死体の詰まった細かい荷物をぬけぬけと運び出して車に積んだのだ

BCは逮捕されたがこの事件はのちのちまで卿に後味の悪さを残した
「今でもふとした拍子に思ってしまうのだよ
わしがこの手で持ち出したバスケットにはAの頭が入っていたのだろうか、とな」