後味の悪い話　その160

13 ：1＠＼(^o^)／：2015/11/22(日) 00:46:45.85 ID:Qchnehny0.net

今やってるアニメ映画　ハーモニー

2019年にアメリカで起きた暴動をきっかけに、戦争や疫病が蔓延した結果、世界の旧体制は瓦解。
「大災禍」と呼ばれるその事件の後、世界は新たな組織「生府」によって統治されることになった。
新たな世界では、人々は「 WatchMe」という機械を身体に埋め込まれ、行動や健康状態を管理されていて、
酒や煙草、カフェインなど体に危害を及ぼすものは禁じられている。
その代りに、機械は病気をすぐに察知して治し、人々は病気や老いから解放され、より健全な社会、より優しい社会が誕生したのだった。

主人公・トァンは新しい社会に誕生した一大組織「螺旋監察事務局」の上級監察官。
冒頭、生府により禁止されている飲酒・喫煙が露見してしまったトァンは、謹慎として紛争地帯から日本に送り返されることになった。
日本へ帰国し、学生時代の友人キアンと再会したトァン。
学生時代のある出来事について話合っていた最中、突然キアンは食事中り自らの首にナイフを刺し自害してしまう。
この唐突な自害行為は世界中で同時多発していたことから、何者かによる「犯行」であると断定される。
その後、犯人はさらにこのような声明を発表し世界を混沌の渦に陥れる。
「1週間以内に誰かの命を奪え、さもないと自分が消えることになる」
「健全で優しい社会」を脅かす恐るべき声明。
事件を追うトァンは、その裏に13年前に他界したはずの少女・ミァハの存在を感じるのだった。

13年前。ミァハとトァン、そしてキアンが学生だった少女時代。
カリスマ的な魅力と豊富な知識をもつミァハは、トァンとキアンにとってのカリスマ的存在だった。
ミァハは言う。
「大人になれば WatchMeに管理されながら生きていかなければならなくなる。私は私だけのものなのに」
「このからだも、このおっぱいも、このおしりも、この子宮も、わたしのもの。そうじゃない？」
ミァハは社会への抵抗として３人で自害することを提案するが、キアンの密告によりトァンは一命を取り留め、
ミァハだけがこの世を去ることとなったのだ。