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ほんのりと怖い話スレ その113
- 401 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/12/18(金) 03:35:42.21 ID:fnvBz70b0.net
- コホン…コホン…
掛け軸から小さな音がした。なんか咳みたいな音だった。
立ち昇る煙が勢いを増し、猛々とした黒い煙が立ち昇るのに合わせて
ゴホッゴホッ!と咳みたいな音も勢いを増していく。
突然、丸めた掛け軸がプルプルと上下に小刻みに震えて、
掛け軸の穴から細長い灰色の毛をした生き物みたいなのが出てきた。
それがポトリとフライパンの上に落ちると、ビョンと飛び上がって
大慌てでどこかに行ってしまった。
「〇〇、今の見たか?」
じいちゃんが縁側に座るオレを見た。オレは首を何度も縦に振った。
「イタチがイタズラしにきたんよ、もう大丈夫、これに懲りて二度と来んよ」
じいちゃんは立ち上がって、ヒュルヒュルと掛け軸を開いた。
そこには、二匹の鶴と赤い日輪があった。
「鍾馗さまに化けようなんて、罰当たりなイタチやな、だからこんな目に合うんだ」
じいちゃんはそう言って、ばあちゃんと一緒に笑ってた。
オレはというと目の前で起きた出来事があまりに不思議だったんでポカーンとすることしかできなかった。
今では懐かしい話、細かいトコは忘れてるけど、大体こんな感じの出来事だった。
あまり怖い話じゃなくて、ごめんなさい。駄文失礼しました。
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