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後味の悪い話 その159
- 762 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/05(木) 19:05:18.22 ID:ERJsKFri0.net
- オチはあるし落語だな。
「そう来るか」的な。
後味は悪くないだろう。あと>>761だ。盗作に当たらない。
青年が謝りに来たあとにスランプに陥って、
数年後に筆を折ろうかというほど追い詰められていた。
ふと手元に落ちぶれても欠かさずファンレターを送り続けてくれる人のイラストが目に留まる。
その出来がとてもいい。それを盗用したら大人気になり、スランプも抜け出した。
落ち着いたところでそのファンの身元を調べると、画力が格段に成長していたので気づかなかったがあの青年ではないか。
「ああ、俺も青年に殴られに行かないとな」で青年の元を訪れると母親が出る。
なんと青年は何年も前に死んでいた。
話を聞くと、青年は病床で先生へのファンレターを描くことだけを生きがいにしていた。
青年は死んでしまったが、最期の言葉も「先生の絵に出会えてよかった」だった。
母親は専業主婦になっていたが、元はそれなりの絵描きで青年のフリをして毎月ファンレターを送り続けていたのだ。
画力があがったのはそのためである。
青年の母にはお礼をいい、去る。
帰り道、イラストレーターは呟く。
「ああ、なぜ私は本気で殴ってやらなかったのだろうか。
そして、盗作で人を喜ばせた青年が死に、
盗作で金を手にした私はなぜ殴られもせず生きているのだろう」と涙する。
文字にすると後味が悪くないけど、パッと思いつく後日談はこうだといいなあ。
私は全員死ぬのが好きなので、イラストレーターも後悔の念から自殺させたいな。
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