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後味の悪い話 その159

456 :1/2@\(^o^)/:2015/10/23(金) 04:20:28.27 ID:M0tuJh+30.net
しかし、家に帰るとクレアは彼が生涯集め続けてきた女性の絵画と共に消えていた。
かつて絵画が飾られていた隠し部屋には人形機械が置かれており、ロバートの声で「
会えなくて寂しいよ、いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む」(ヴァージルがロバートに「本物の偽りの愛は存在するか?」と聞いたときの返答)と呟き続けていたのだ。
慌ててロバートの店に訪れるが、中は既にもぬけの殻だった…
放心しクレアの館の側にあるバーに入るヴァージル、そこには見聞きしものすべてを記憶する女性がおり、クレアがここ一年間館を出た回数は237回だと言われる。
更に、ロバートが頻繁に館を出入りしていたことを知る。

ロバートとクレアはグルだったのだ。更に、放心したヴァージルが、クレアが終始大事にしていたクレアの母親が描かれた絵画をふと裏返すとそこには
「今までありがとう。君の友人ビリー」と書かれていた。
実は共謀していたのはクレアとロバートだけではなく、長年の友人ビリーもだったのである…

場面は切り替わり、老人介護施設。ヴァージルはショックから痴呆が進み人の判別もできない有り様になっていた。
ふと思い返すことと言えばクレアと初めて一緒に寝たこと、その他の幸せな記憶ばかりであった…

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