死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない？329

本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／

山怖スレに書こうと思ったけど荒れてるのでこちらに

秋田県北のとある山奥の村に、当時の山奥ではまだ珍しかった写真が趣味の男がいた
その人は村で祭りだの催し事だのがあるたびに写真を撮り、現像して、家々に配り歩くという殊勝な人であったという
写真をもらった家の人は無論タダでというわけにもいかないので、その人が来たら茶の代わりに酒を振る舞っていた
そんなわけなので、その人は村を回る内にすっかりと出来上がるのが常だったという

ある日、写真を配っている最中にこの男の人が行方不明になるという事件が発生した
最後に目撃された時点で大分酔っ払っていらしくさぁ大変、探そうということになり、村人総出の捜索活動が始まった

しばらくしてその男の人は、沢の横の道で発見された。真っ裸になって何か一人で騒いでいたという
数人がかりで無理矢理引っ張ってゆき、あんなところで何してたんだと訊いたら、「戦っていた」と答えた
もちろん発見した村人には何も見えてはいなかった。全裸の男は一人で見えない何者かと戦っていたのである

「お前、誰と戦ってたんだ？」と村人が問うと、男は「ほらあれだ、座頭市だ」と大真面目な顔で答えたという

「座頭市って、あの勝新太郎のか？」
「んだ。その勝新太郎が急に襲いかかってきたから戦ってた」

居合の達人・座頭市を相手に丸腰で立ち向かった勇敢な村人の話