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後味の悪い話 その158

309 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/08/17(月) 23:12:19.81 ID:rg+ukwu/0.net
なんの本で読んだか忘れてしまったがヨーロッパあたりでの出来事を二つ。
読んだのがかなり昔なので記憶違いはご勘弁を

中世、ある国の臣下の男に年若く美しい妻がおり、
政略結婚が当たり前であったこの時代には珍しいことに仲睦まじく暮らしていた。

しかし、この国の国王は希に見るほどの女好き。
しかも慣習では国王から要請されればたとえ妻であろうとも"提供"しなければいけない。
美しい妻の姿を見れば、国王は必ず妻を要求するだろう。

一計を案じた男は妻に「決して私の領地から外には出ず、王宮には近づかないこと。
もし、王宮に呼び出さなければいけない用事が出来た時には私の封蝋の印章を
手紙に添えて送るから、その時は駆け付けて欲しい」と伝えた。

さて、国王の耳にも男の妻の美しさの噂は届いていた。
しかし男は妻を召し上げられることを警戒して厳重に匿っているという。
なんとかして妻の姿を見る方法はないものかと思案した末に、男が親しくしている友人を賄賂で懐柔し
印章うんぬんを聞き出すことに成功した。実は男は酒の席でうっかり仕組みを友人に喋ってしまっていたのだ。

さっそく国王は男の印章を偽造。
男に成りすまして書いた手紙を添えて妻のもとに届けさせた。
印章を受け取った妻は吃驚仰天、夫の一大事かもしれないと王宮に駆け付けたが通された先は国王の間。
居並ぶ臣下の先には国王が王座に座っており、してやったりと大笑い。
臣下の中には男の姿もあったが顔面蒼白だったという。
結局妻は国王の愛人として王宮に召し上げられ夫婦は離れ離れになってしまった。

それから十数年が経過したのち、クーデターで国王は失脚。
クーデターを企てたメンバーの一人である男は妻のもとに駆け付け妻を見事救出…
するかと思いきや、引っ捕えて拷問にかけてしまった。
十数年の間に愛情が憎しみに変わっていたのかもしれない。
国王に愛人として取られなければ二人はずっと幸せだったのかもと考えると残念な結末だった。

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