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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part78∧∧

1 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/07/22(水) 12:25:17.85 ID:Ra3WBgRp0.net
いつの時代もそこにある異界、山。
知られざる深山、身近な里山、神社仏閣の「お山」、あるいは昔山や丘だった場所…
山にまつわる怪談・奇談を語っていきましょう。

※ここは実話のみのスレではなく昔話、伝聞何でもありです。
※嵐はスルーでよろしく>ALL

過去スレは、>>2-10 辺りを参照

129 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM @\(^o^)/:2015/08/01(土) 19:34:37.83 ID:t1KlY65y0.net
友人の話。

彼の実家の床の間に、古い大きな弓が飾られてあるという。
「そんなに古い物でも由来がある物でもない。
 何せ俺の祖父ちゃんが自分で作ったらしいからな」

この弓が時折、独りでに音を立てるそうで。
「最初に見つけた時は驚いた。
 どこからかヒューン、ビューンっていう音が聞こえるんで出所を探すと
 床の間の弓に行き着いたんだ。
 寄ってみると弦がこう、ビンビンと震動してた。
 まるで見えない指にでも弾かれているようにね」

「現実的に考えると、何かの震動を拾って共振していると思うんだけど。
 こんな山奥の田舎で、一体何の音を拾っているかはわからんけどね。
 家の者は誰も気にしていないんだ。
 まぁ元々、実家の裏山に生えてた御神木の枝を掃って作った物らしいし、
 御利益があっても悪いことはないだろうさ」

……御神木って何だよ? あぁそういや君の実家って……
……まさか無断で掃ってないだろうなぁ……
瞬時に色々なことを考えたが、一々確認することはしない私だった。

130 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM @\(^o^)/:2015/08/01(土) 19:35:29.73 ID:t1KlY65y0.net
知り合いの話。

猟師を長く務めていた彼の曾祖父、その葬儀でのこと。
火葬場で納骨する際、お骨と遺灰に混じって、何やら丸い小さな粒が沢山見つかった。
金属の玉みたいだが、数十個にものぼるその正体が、家族の誰にも見当が付かない。

かつての猟仲間だった老人がポツリと言った。
「鉛玉だな。昔は皆、こういうのを自分で作って使ってたモンだ。
 まぁ、このお人は特に業が深かったからなぁ」

曾祖父は腕が良く、他の猟師が呆れる程、沢山の動物を殺めてきたらしい。
遺族は鉛玉を骨壺には納めず、別口で供養してから山に埋めたのだそうだ。

131 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM @\(^o^)/:2015/08/01(土) 19:36:22.14 ID:t1KlY65y0.net
山仲間の話。

ツェルトを新調したので、試しがてらに近場の山で野営してみた。
夜中、そろそろ休もうかと思っていると、テントに近づいてくる音がした。
腰を上げた直後、外からヌッと入り込んできたものがあった。
大きな狐だった。テントの中が、一気に獣臭くなる。

しかし、どうにも様子がおかしい。
狐は身体を持ち上げ、両手を前にダラリと垂らしている。
まるで犬がするチンチンの格好みたいだった。
薄暗がりの中、毛皮は乱れ、目が虚ろで光がない。

暗がりに目が慣れてくるにつれ、何か大きな生き物が狐を咥えてたまま、
ツェルトに鼻先を突っ込んできたとわかった。

「うぉっ!?」

思わず大声を出すと、狐はサッと引き戻され、闇の中へ消えた。
何かが移動する音が遠ざかると、もうそこには何の姿も見えなかった。
その夜、彼は一睡も出来なかったという。

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