ほんのりと怖い話スレ　その110

201 ：本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／：2015/07/27(月) 00:25:47.36 ID:g8llbahP0.net

手頃な中古住宅を探してたら、
古都と呼ばれる町の高台に風変わりな注文住宅があった

雑木林の奥に静もってる小さな2階家なんだが
家じゅう禅寺のような無垢の板の間
1階の2間（3．6m）の引き戸をフルオープンすると
手狭ながらも端正な苔庭の彼方に平たい海が広がっている
部屋の隅には慎ましい書院机と、丸い吉野窓
座布団が1枚
火鉢がひとつ

建てた人の生き方というかキャラというか哲学っつーか
世捨て人が終の棲家として建てたんだろうなーというコダワリが
怖いほどありありと伝わって来る家だったんだが
まだ築7年なんだよな
「亡くなったんですか？」
「ええ…」と、不動産屋は言葉を濁した

ぜってえ買わねえわ
あそこ、絶対出るわ