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後味の悪い話 その157

972 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/07/28(火) 14:04:23.03 ID:b6o7Achz0.net
H.P.ラブクラフト「アウトサイダー」

主人公は生まれた時からずっと真っ暗で広大な城の中に閉じ込められていた
主人公は城の図書館で蝋燭の明かりを頼りに本を読んで知識を身に着けた
やがて主人公は本に記された外の世界を見たいと思うようになり、抜け道を探して城の中を探索する
どうやらこの城は地中深くに埋まっているらしい
主人公は上を目指してひたすら登り続け、苦難の末に地上へと抜け出した

そこは夜の平原で、遠くに別の城が見えた
主人公はその城へと入る。城の奥から人の話し声が聞こえ、主人公は思わず微笑む
城の広間では大勢の人々が華やかなパーティーを楽しんでいた
そこに主人公が現れると、人々は「何の臭いだ」と顔をしかめて振り返り、主人公の姿を見て驚愕する
「化け物だ!」
人々は蜘蛛の子を散らすかのように逃げ去って行った
「化け物?何のことだ?」
主人公が辺りを見回すと、まだ一人残っている人影があった
主人公はその人影に近寄り、愕然とする
たしかにそこには化け物が立っていたのだ

そして主人公は気が付けば自分が元居た場所に戻ろうとしていた

“何故ここに戻ってきたのか。あんなにこの場所を嫌悪していたというのに
 しかし、私は理解したのだ
 あの化け物の手に触れてみて、その冷たく滑らかな感触が「鏡」なのだと理解した瞬間、
 自分が帰るべき場所はここしか無いのだと”

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