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後味の悪い話 その157

789 :2/2@\(^o^)/:2015/07/17(金) 18:25:47.40 ID:VDXgQpYI0.net
彼等は動物のサルに見た目は似ているが、魔物なので
焚き火をしたり果物で酒を作ったりする文化があり
仲間の命の恩人である目玉妖怪を歓迎し、感謝の宴を開いた
妖怪は踊る魔物達を見ながら酒を楽しみ、魔物の子供を乗せて飛んでやったりした

楽しい夜は明け、目玉妖怪はすっかり友達になったサル型魔物達に別れを告げ
惜しまれながらも集落を後にし、改めて主人公達を探す事にした

しかし山のふもと近くまで来た時に集落の方からかすかな悲鳴が聞こえる
大急ぎで引き返したが間に合わず、サル型魔物は子供らまで全て虐殺されていた
残された多数の大きな足跡から、昨日のゴリラ型魔物が群れで襲撃したらしい

怒り狂った目玉妖怪は、主人公の仲間になって以来ずっと封印していた触手を解放
かつての「3mの目玉ひとつに数十mの触手6本」の姿になって、
(温厚な動物のゴリラと違って)残虐なゴリラ型魔物の群れを
皆殺しにして友たちの仇を討った

だが、ひょっとしたら自分が最初にサル型魔物を助けなければ
主人公達以外の友を得られなかったかわりに集落の被害は一匹だけで済んだのでは?
あるいは助けたのは正しかったとしても、もう主人公達との合流はあきらめて
ずっと彼等と暮らし彼等の敵に備えて守ってやるべきだったのか?
…と彼(?)は悩み、疲れて、泣きながらピンポン球サイズに戻って
そのまままた山の中で眠ってしまった

主人公王子とヒロインと子ドラゴンが山に戻ってきて、
眠る目玉妖怪を見つけて拾ったが
コイツこの二日間、自分がはぐれた事も気づかずに眠ってたんじゃねーの?な扱い
言葉を話せない目玉妖怪の友情と悲しみなど知る由もなかった

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