後味の悪い話　その157

40 ：本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／：2015/06/06(土) 13:53:04.03 ID:UOA6kkpD0.net

「核戦争による人類滅亡まで残り一時間。１年間過ごせる核シェルターは定員10人。『人類種の存続』を目標に、それぞれ異なる職業の20人の内から誰をシェルターに入れるか？」
というシュチュエーションの下、生徒たちと先生は話し合って実験をシミュレートしていく
最初に生徒全員が職業が記されたクジを引かされる
「医者」「電気技師」「農家」「大工」みたいな重要な職業もあれば、「詩人」「歌手」「奏者」「デザイナー」みたいな何の役に立つのか分からない職業もある
シミュレート内での先生の役割は「ワイルドガード(ＷＧ)」という架空の職業で、銃を持っていて、生徒たちを殺したりすることが出来る
生徒たちはどの職業が荒廃後の世界に必要かどうかを話し合い、多数決を行なう
詩人は始めに「僕は詩人」と自己紹介した瞬間にＷＧの先生に射殺された
医者などの重要な職業の生徒９人が選ばれ、最後の一人はＷＧということに先生自身によって強制的に決められた
先生は、「放射能にやられるよりはマシだろう」と選別から漏れた生徒たちを銃殺する
選ばれた９人の生徒たちは「まるで暴君のようなＷＧの先生をシェルターに入れたくない」と考え、先生を置いてけぼりにして自分たちだけでシェルターに入る選択をした
ついに放射能が押し寄せ、ＷＧの先生は被爆して死亡
ここでＷＧの先生は“シェルターを開くパスワードを知っているのは、このシェルターを造ったＷＧの自分だけだ”と告げる
生徒たちは「ハッタリだ」と考え、シェルターで１年間過ごす(あくまでシミュレートでの一年ね)
１年後、生徒たちはシェルターを開こうとするのだが、先生の言った通りパスワードが必要だった
生徒たちはシェルターから出られず、ある者は自決し、ある者はのたれ死んだ
実験失敗

生徒たちは再挑戦を望む
先生はそれを承諾し、「君たちは職業という表面上のことしか見なかったから失敗した。職業が記された紙を開いてみろ」と言う
実は職業を記した紙は二つ折りになっており、内側には特性とも呼ぶべき裏設定が記されていた
「医者」には「数か月前にエボラ患者と接触しており、感染している可能性がある」という恐ろしい裏設定があった