2ちゃんねる スマホ用 ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

後味の悪い話 その157

241 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/06/18(木) 20:39:20.44 ID:PF6hQwsl0.net
ロアルド・ダールの短編「韋駄天のフォックスリィ」
主人公の男が出勤の為電車に乗っていると、同じコンパートメントの向かいの席に男が座る
今まで出勤の時にそんな男見たことなかったのだが、よく見ると見覚えがある…
主人公は気付く。「フォックスリィだ!」
主人公は全寮制の学校に通っていたのだが、その時にルームメイトで最上級生だったフォックスリィにいじめをうけていたのだ。
以降、フォックスリィの在学中に主人公がされた数々のいじめが生々しく描かれる。
いじめの内容は主に上級生の立場を利用して下級生に明らかに無理な命令をし、当然できないとそれを咎め、就寝時間前に罰(バットで尻を勢いを付けて複数回殴打)を与える、という方法だった。
当時の怒りを思い出す主人公。
あれだけのことをしたフォックスリィがこんなに普通に生きているなんて許せない。おそらくあいつはいじめた相手のことなど忘れてるだろう…そうだ、今ここで自己紹介をしよう。さすがに名前を聞いたら向こうも思い出すはずだ。
思い立った主人公は向かいの男に話しかける。「はじめまして。同じ個室に乗ったのも何かの縁です。私は〇〇と申します、××出身です」
すると向かいの男はいぶかしげに答える。「こちらこそはじめまして。私はフォーテスキューと言います、▽▽出身です」

単純に人違いなのだが、現在:回想=1:9で延々フォックスリィの横暴をエグくしつこく描いてた上でこれ。
主人公はいきなり初対面の男に詳細な自己紹介をする変な奴。なんともやりきれない。
タイトルで調べてみたら「納得いかない。ほんとに人違いでした、というだけのオチなんですか?」なんて聞いてる知恵袋すらあった。

総レス数 1010
479 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★