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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part77∧∧

130 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/06/03(水) 12:39:23.73 ID:03S+FKXW0.net
う〜ん、怖いというかちょっと不思議だった奇妙な体験ならあるぞ。
秋口の紅葉の頃、高尾山から陣馬山を越えて三頭山の先まで、都県境の笹尾根を縦走した時の事なんだが、
途中の浅間峠の東屋で野宿した時に、誰かにじっと見られているような気配を感じた事がある。
この笹尾根ってのは見通しの良いなだらかな尾根で、途中で趣のある古い峠を幾つも越えていくような、気持ちの良い道なんだが、この時は何だかジメジメと蒸し暑くて中々寝つけなかった。
おまけに明け方頃に女の悲鳴のような声が聞こえて、びっくりして起こされたんだが、気配を感じた方向を凝視すると、梢の間から此方を伺っている鹿の顔が見えた。
当時はまだ、鹿がそういう鳴き声を発するという事を知らんかったのだが、とりあえずほっとして先を急いだ。
ところが、一つ二つ先の笛吹峠で休んでいる時に、何気なく振り返ると、今来た尾根道の真ん中に鹿が佇んでいた。
多分さっきの奴。
試しにちょっと近づいてみると、すっと身を引くように林の影の中に消えてしまった。
その後しばらくの間、ずっと後をつけられているような変な気配があったんだが、三頭山への登り口の西原峠を過ぎる頃には、その気配はなくなっていたと思う。
都民の森の登山道と合流したあとは、徐々に人も多くなり、避難小屋から山頂付近まではそこそこの人出だった。
山頂では西峰で小一時間休憩してから、反対側の奥多摩湖へ下ったんだが、下り始めてすぐに人がいなくなった。
途中、ツネ泣坂という坂を下るのだが、ここは下るのが怖いぐらいのものすごい急坂で、文字通り泣きたくなるような難所。
この坂を下りきった所で、背後にまた気配を感じたので振り仰ぐと、まるで絵に描いた様に坂の上に鹿が立っていた。
違う個体だったかもしれないけど、姿形や立ち振る舞いから、俺は直感で同じ奴だと感じたね。
妙に怖くなってしまい、その後は振り返らずに、急いで三頭橋のたもとまで駆け下ったよ。
このあと、鴨沢から雲取山へと向かった時には、もうついてくる気配はなかった。
もし同じ個体だとすると、一昼夜、俺を追いかけて来たことになるんだが、一体どういうつもりだったのか不思議だ。
今まで山中で獣の類に会うことは多々あったけど、何処かこの時は獣というよりも人間の気配に近いような妙な違和感があったので、今でもよく覚えている。以上そんな話。

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