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ほんのりと怖い話スレ その108

254 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/08(金) 02:59:37.97 ID:L33fgJjq0.net
数年前の冬、実家へ里帰りした夕飯時のこと
父「おい、ジョン(飼い犬)が歩いてきて来てるぞ」
その日は風が強く、普段、外の小屋に繋いでいるジョンを玄関へと避難させていた
あとから聞いたところ、廊下をのそのそと歩くような音が聴こえたことで、そう判断したとのことだが、不思議と廊下側にいた俺はその音に
全く気付かなかった
両親共それを聴いていたらしいので、これは普段ボーっとしていることが多い俺が聴き逃しただけかもしれない
父の言葉に席を立った母だったが、すぐに戻ってくると、さっきの音はジョンのものではないと言う
最初に足音が向かったであろう先を見たが、何の影もなく、戻って玄関に行ったところで、下駄箱の足にリードを巻きつけるようにして繋がれたジョンの姿を確認したからだ
当然、リードか首輪が切れたり、外れでもしない限り、歩き廻ることは出来ないので、しっかり繋がれているジョンが先ほどの音源ということはないだろう
空き巣被害の一件もない田舎ではあったが、念のため父と手分けして家中を見て廻ったが、結局何の痕跡も見付からなかった
気味が悪いと話しつつも、夕飯を再開し、その後も特に何も起こらぬままで話しとしては終わりである

風の強い日だったから、建物の軋む音がそう聴こえただけとも普通は解釈するのだろうが、そうではないと言える理由がある
父が廊下の方を見ながら、ジョンの徘徊を咎めた時、振り返った俺は見ていた
閉じられた廊下への扉の磨りガラスごしに、ゆっくりうごめく何かの影を・・・
父がジョンの名を口にしたことで、その一時はジョンの姿だと判断したが、ほんの一瞬、何気なしに見たそのシルエットが何であったか、今となっては分からない

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