後味の悪い話　その156

871 ：本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／：2015/05/28(木) 22:31:24.47 ID:fkby6oqd0.net

好感度が高かった場合。メアリーが外の世界へ行きたかったけど、折角初めての友達(主人公とギャリー)が出来たんだから、ずっとこの世界で遊ぼう、と言うエンド。
おかしくなって身動き一つしない二人を、歓迎会と称してゲルテナ作品達(彼女にとっては同じ美術家に作られた為、兄弟姉妹に等しい)が沢山集まった部屋へ連れて行き、新しい友達だ、と紹介する。
「これからいっぱい遊ぼうね……永遠に！」というメアリーの台詞と共に、画面が暗転して終わる。

他にもようやく脱出できる所まできて、選択肢によっては主人公がお母さんの幻覚について行ってしまったりして、(前記の忘れられた肖像のエンドの場合はギャリーの幻覚)あちら側の世界に取り残されるというエンドも。
「精神崩壊しても本人は自覚できない」という言葉が作中には出てくる。
お母さん、もしくはギャリーが居たらおかしい状況なのにそう思えない。小さな女の子ならば尚更。

メアリーは幼げな、無邪気っぽい残酷さが際立っていて言動等がかなり怖い。
(ギャリー死亡ルートの場合、ギャリーは主人公を助ける為にメアリーに命を奪われる)
そして二人を引きずり込んだ黒幕であり、悪役と言える。
しかしメアリーを燃やした後に見られる彼女の日記を見ると、彼女がどれだけ寂しく、外の世界や友達を一途に願っていたか窺える、ある意味可哀想な悪役。
Ib ファンの中ではメアリーも救ってあげたい、三人共生還するエンドがあればいいのに、という人が多い。
しかし物語の設定上それは不可能である。絵画であるメアリーが外の世界へ行くには身代わりが必要。つまり誰かが犠牲にならなくてはならない。
前記のメアリーが家族になるエンドは、ギャリーが犠牲になったから成立した。メアリーが死なないようにすると今度は逆にギャリーが死んでしまう。
このゲームの一番救われない点は、三人で生還するエンドは成立しないという点だと思う。

それと、このゲームとは直接関係無い話だけど
無邪気っぽく残酷であるのに、可哀想に思えてくるメアリーのこの既視感…MOTHER シリーズのポーキーかな？