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後味の悪い話 その156

650 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/16(土) 15:58:18.44 ID:vzMwwbxT0.net
恩田陸のタイムパラドックスSF小説「ねじの回転」の劇中に登場するおとぎ話

あるところにとても平和な王国があった。侵略や災害があっても、名君である王が的確に指示してくれたからだ
その理由は、一年の終わりに王族に代々伝えられてきた「魔法」によって、王が過去に飛んで介入していたから
過去改変によって混乱を防ぐため、魔法で介入するのは一年間に起こった悲劇のうち「一つ」だけと決められていた

しかし、ある日魔法の存在が民に知られてしまい、民に詰め寄られた王は魔法を公表することになってしまう
魔法を良い方向に使う民も居たが、悪用する者が圧倒的に多く、国は世紀末状態に陥ってしまう
王はこの事態を納めるために、過去に飛んで魔法の発明を阻止し、魔法の存在を消滅させてしまう
これで解決できたと、王が現代に戻ると、既に国のあった場所には何も無い更地になっていたのだった

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