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後味の悪い話 その155

97 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/01/29(木) 20:12:54.78 ID:KnLQYtCX0.net
合成繊維でフェイクファーを作る技術が開発されるまでは、
北欧やロシアのような寒い地域では獣の毛皮は贅沢品ではなく必需品だった
大昔はどこでも狩人が獣を狩って、自分で毛皮をとっていたが
文明が発達すると専門の職人が毛皮をとったり商人が店で売ったりするようになる
そして第一次大戦の前後くらいの時代には、毛皮用の動物が養殖されていた
ロシアでは「養狐業」が盛んだったくらいだ
ミンクあたりはちょっと前までも専用の施設で飼われていたし(今も?)
ウサギや猫(多分シャルトリュー)が毛皮業者に大規模養殖されていた時代もある

さて、ずいぶん前に自分が読んだ、
ナポレオン・ヒルのビジネス啓蒙書を雑学レベルまで噛み砕いた
日本の大衆向けの本での話

一次大戦の前後ごろ、ドイツで猫の毛皮の業者を始めた男がいた
しかし事業を拡大していくうちに猫の餌代に悩むようになった
現代のようなキャットフードのない時代、
ソーセージ業者が余らせた牛豚のクズ肉や骨粉を買い取っても結構費用がかさむ
そこでこのドイツ人毛皮業者は餌も自社で調達する事にした
具体的には猫畜舎の隣にネズミ畜舎を建てたのだ、そして

毛皮用に養殖している猫の餌は、隣で養殖しているネズミ
猫の餌用に養殖しているネズミの餌は、毛皮をとって残った猫の肉や内臓や骨

この非常に合理的効率的なコスト削減で彼は莫大な利益を上げたそうだ

しかし、ナポレオン・ヒルがさまざまなビジネス成功者を実名で挙げる中
このドイツ人毛皮業者だけは名前が出て来なかった辺り
最終的にはお察しなのかもしれない

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