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後味の悪い話 その155

772 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/16(月) 11:26:10.63 ID:ZRyoFqXCO.net
犬木加奈子のうろ覚えな短編

ミーヤ(仮)はちぢれっ毛で泣き虫の女の子。
ハロウィンの日、迷子になって(経緯は忘れた)泣きながら山の中を歩いていると、お城のような洋館があった。
住人はミーヤを優しく招き入れ、晩餐の席に加えた。
何かしてほしい事はないかい、と訊ねられても、人見知りのミーヤはイヤイヤをするだけ。
謙虚な子だね、と住人たちは褒めた。
(経緯は忘れたが、ミーヤは無事帰った)

10年後、ミーヤのちぢれっ毛はふわふわの天パになり、ミーヤ自身もなかなかの美少女になり、ニヒルくん(仮)という素敵な彼氏ができた。
クラスメートとのハロウィンパーティーのため待ち合わせ場所に行くと、ニヒルくんとクラスの美少女が親しげに話していたのでミーヤは思わず逃げ出す。
そして「何かしてほしい事はないかい」という、10年前のあの言葉を思い出し洋館に行く。

おやおやあの時の迷子ちゃんがこんなにきれいになって、と微笑む住人に、お願い入れて!と頼み、ミーヤはなかば強引に上がり込む。
彼氏が他の女子とイチャイチャしてたの、悔しい!なんとかして!と叫ぶミーヤに、住人たちは豹変する。
「お嬢ちゃん、今夜はハロウィンだよ」
「悪魔におねだりしてはいけないって、神父さまに教わらなかったのかい」
住人は本来の姿に戻り、ミーヤを食い殺した。

「あ、ニヒルくん。なんでこんな所に…って、ミーヤと待ち合わせに決まってるわよね。あたしも彼氏と待ち合わせなの。じゃ、パーティーでね♪」
ニヒルくんと女子は、クラスメートの普通の会話をしていただけでした。

悪魔だから当たり前っちゃ当たり前だけど、ルールを明かさないのはアンフェアな気がする。

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