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後味の悪い話 その155

201 :トリガー 2@\(^o^)/:2015/02/06(金) 05:40:12.28 ID:w8xsomBP0.net
最後の話の主人公は、なんとAに射殺された不良少年の父親B
楽観主義のBは、グレて不良化した息子に何一つ文句を言わず、「いつかは大人になってくれる」と信じて成長を見守っていた
だが、息子はトリガーであるAによって射殺されてしまった
それを期にBの家庭は崩壊する。妻は「Bの放任主義が息子を殺した」とBを責め、離婚した
「たしかに息子は悪事を働いた。それでも、死ななければならないほどか?」
Bは髪も切らず髭も剃らず、部屋の掃除もせず、 グレる前の息子との思い出を追想して泣きながら過ごし、廃人の様になっていく
息子が幼なかった頃、Bは幼い息子から「運動会のマラソンで一位に成れたらラジコンを買って欲しい」とねだられた
運動会当日、Bは仕事を優先して運動会を見に行かず、ラジコンを買って帰った
しかし息子はラジコンに見向きもせず、Bに背を向けた
「あの時、息子は本当はラジコンが欲しがったんじゃない。俺に自分の勇姿を見て欲しかっただけなんだ」
Bは今まで自分が息子に何もしてやれなかった臆病者だという事実に向き合い、今何が出来るかと考える
Bはトリガーに志願し、審査に合格した
「息子を殺した男と思考が似ているなんて、皮肉だな」
そして拳銃を持って「あの男」に会いに行く

Aはテレビで国王の演説の生中継を観ていた
そこへ何者かが訪れる
Aが訪問者の方を振り向くと同時に、銃声が響いた

テレビには国王がBによって射殺される光景が映し出されていた
(Aが殺されるというのはミスリードで、国王が殺された)

帰宅したBは、偶然にも息子の部屋からあの時のラジコンを発見して号泣
「ちゃんと遊んでくれていたんだ」
そして、まるで息子と一緒に遊んでいるかのように独り言を言い、泣きながらラジコンで遊び続けて終わり

ちなみにエピローグでは、国王は演説前にBの存在に気付いていて、「トリガー(自分と近い脳波を持つ者)が私を悪と見なすのなら」と殺される事を覚悟した上で何の対策もとらずに演説台に立っていたってことが書かれている
Aは実は国王の実の弟で、「自分の撃った弾丸が巡りに巡って兄を殺した」という事実に愕然する

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