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ほんのりと怖い話スレ その106
- 611 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/02/05(木) 17:24:14.17 ID:BnOZ9F4b0.net
- 「うん」
僕は疲れもあって、ぼーっとしており、生返事をしていた。
「管理人さんに聞いてみたんだけどね」
「うん」
「夏祭りはもうちょっと先なんだって」
「ふーん」
「昨日の夜に車が来たのも、気づかなかったってさ」
「うーん」
「だから君が見たのは、本当に幽霊だったかもしれないって、今は思ってるんだよね」
「ふーん」
当時はその生返事で話は終わってしまったが、いま思い返しても不思議な体験だ。
もしも、幽霊というのが実在して、そして僕の見た彼女が幽霊だったとしたら。
あの人は死んでいて、でも何かの思いがあって、浴衣を着て、山を降りていくんだろう。
しかしそれでも、不思議と怖さも悲しさもない。
あの歩いていく背中、揺れている肩は、それを見ただけで「ああ、祭りがあるんだなあ」と思えたほど、本当に楽しそうだったからだ。
最後にもう一度、この話は実話である。
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