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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part76∧∧

273 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM @\(^o^)/:2015/02/07(土) 20:45:13.88 ID:xAU9oVjx0.net
友人の話。

山道整備のボランティアに参加した際に、不思議なものを見たという。
仕事が終わり、夕暮れの山道を仲間たちと帰る途中、行く手から何かが現れた。

火の玉だ。
薄暗い中で、明るく輝きながら、こちらへ宙を滑るように近よってくる。

驚いて様子を窺っていると、火の玉は彼らのすぐ横を何事もなく通り抜け、
そのまま山頂の方へ流れていったという。

「擦れ違う時にはっきりと見えたんだけどさ。
 火の玉の中で、でっかい蜥蜴が動いてた。
 苦しんでいる風じゃ全然無くて、平気な顔で足を進めてたなぁ」

仲間の内に地の者がいて、次のことを教えてくれたという。
「山蜥蜴、もしくは蜥蜴火だとか、そう地元で呼ばれている代物だったらしい。
 あまり縁起の良いモノではないから、無視しとけって言われたよ」

彼は最後に、こんなことを言いながら笑った。
「火の玉だってのに、狐じゃなくて蜥蜴っていうのが珍しいよな」

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