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ほんのりと怖い話スレ その105
- 22 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/10/07(火) 09:01:00.20 ID:Vs4e1quK0!てんさい♥きんし.net
- 中学生の頃、理科の実験でのこと。
その日はたしか中和に関する実験だったと思う。
勉強、特に理科が得意だと自負していた俺は、理科がとびきり苦手なペアの子と一緒に配られたプリント通りにそつなく実験をこなしていた。
次の指示は「食塩水をメスフラスコに入れる」こと。
机の上にはビーカーが二つ。片方は食塩水で、もう一方は水酸化ナトリウム水溶液。
おもむろに食塩水を注ごうとすると、ペアの子に止められた。
俺が注ごうとしているのは水酸化ナトリウム水溶液だという。
……理科が得意な俺がそんなミスをするはずがない。いや、してはならないのだ。これは紛れも無く食塩水だ。
俺は言い放った。
「いいや、そんなことは無い、これは食塩水だ。ほら、こうして舐めるとしょっぱ……(指を浸してペロッ)」
強烈な苦味が口の中に広がった。敗北と屈辱の味だった。
故意では無いとはいえ、試薬を舐めたことがバレたら先生の評価もガタ下がりである。
俺はバレないように指と口をすすいで何事もなかったかのように実験を終わらせたが、それから3日間くらいは食べ物の味に違和感を持ち続けることになった。
思い込みの力は時に恐ろしい結果をまねく。皆も気をつけような
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