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後味の悪い話 その153

236 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/10/01(水) 05:43:31.84 ID:rHZtIEGz0.net
荒木飛呂彦の短篇「望月家のお月見」が一応グッドエンドなんだがモヤモヤした
ちなみに集英社のサイトで無料で読める

望月家の一族には、「9月8日のお月見の日に死ぬ」という先祖代々からのジンクスがあった
百歳まで生きた者もおり、その者達は毎年お月見を大切に祝っていたらしい

現在の家長である父は、毎年9月8日は家族の外出を禁じ、自宅の庭でお月見を祝う決まりを作っていた
その年、ジンクスに半信半疑な娘(成人)と息子は「今日は人と会うから外出したい」と反抗するが、「外出すれば死ぬぞ」と父に強制されて嫌々お月見に参加することになる
お月見は盛大に行われ、何だかんだ言いながらも一家は楽しい一時を過ごした

やがてパーティーは終わり、一家は疲れて寝静まる
しかし、娘だけは起きて恋人と電話をしていた
どうやら恋人はどうしても今日娘と会いたかったらしく、娘の家の近くまで来てしまったらしい

娘は禁を破って密かに家を抜け出し、恋人に会いに行く
すると、兎の様な姿の不気味な姿の男が娘の後をつけ始める
この兎男は人間ではなく、望月一族を監視し、一族に降りかかる不幸な運命を操っている存在らしい
兎男は娘に死の不幸をけしかけようとする
しかしその寸前、娘と密会した恋人は娘に「指輪」を見せた
これに兎男は顔をしかめる
娘は大喜びし、恋人に抱き付く
兎男「コイツ、婚約シヤガッタ!モウ身モ心モ『望月』デナハナクナッテイル!」

兎男は「『望月』デナクナッタノナラ仕方ガナイ」と呟き、娘に向かう筈だった死の不幸を、通りすがりのライダーへとけしかけた

「マア…今年ハ諦メヨウ。時ガ流レ、世代ガ変ワレバ、『望月』ノ中カラ、決マリヲ忘レル者モ現レルダロウ……」
兎男は何処かへと去っていく


結局、望月家の一族が何で決まって9月8日に死ななきゃならないのかは不明だし、兎男の正体も目的も不明で、ただひたすら不気味
無関係なのに殺された通りすがりの仮面ライダーも可哀想だった

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