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後味の悪い話 その153

129 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/25(木) 10:51:35.37 ID:+aphEawz0.net
>>128の続き

主人公は大人になってからもあの「お姫様クラブ」で味わった気分を忘れられずにいた。
そのせいか、30手前の時に一回り以上年上の資産家と結婚した。
生まれた一人娘が3歳くらいになった頃「お姫様クラブ」の入会案内が届く。
さっそく主人公は娘を連れてクラブの無料体験に向かう。
子供たちが主役のため、親の席は隅の方だったが、久々に会の雰囲気を楽しむ主人公。
ところが、肝心の娘はクラブに興味がない様子。
このままでは娘の入会を口実にクラブに参加ができない、と焦った主人公はクラブ事務局に電話をかける。
今までのことを話し、「娘は残念ながら入会の意思がなさそうだが、自分はまた参加したい。正直なところフローラ姫をまたやりたい」とも打ち明ける。
担当者は「くれぐれも内密に」と前置きした上で「実はフローラ姫役は会費以外に寄付金を多く払ってくれた家の子を優先的に採用している。あなたが多く寄付金を払ってくれるなら特例として採用できるかもしれない」と告げる。

電話を切った主人公は迷い始める。
夫は第一線を退いているが、株の配当や貸しビルの家賃収入などで毎月それなりの金が入ってくる。
貯蓄もあり、娘一人が独立できるくらいの資金はある。
そして…夫は心臓病を患っており、多額の生命保険がかけられている。
フローラ姫を確実にやるための寄付金を何度も支払うには夫の生命保険金を含めて全ての財産を自分の裁量で動かせるようにならなくてはいけない。

それからしばらくしたある日曜日、夫が主人公の前で発作を起こし、薬を要求する。
しかし主人公は「あなた、ごめんなさい。お金がいるの」とつぶやき、薬を渡さなかった。


主人公は担当者の言葉通りに寄付金を払い、フローラ姫を何回もやるようになる。
「私はとっても幸せ!」と内心思う主人公。
しかし、子供たちから「フローラ姫」と呼ばれかしずかれる主人公はとうに老婆(美魔女みたいなのじゃなくて、本当に顔中皺だらけの)になっているのだった。

何事も自分のお姫様願望を優先させ続ける主人公の自己中っぷりが結局治らないまま終わって後味悪かった。
願望がある割には美容とかに気を使ってない感じ、という矛盾にもモヤモヤした。

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