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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part75∧∧

451 :雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM @\(^o^)/:2014/10/18(土) 20:03:39.89 ID:9ZdJyieC0.net
友人の話。

彼がまだ幼い頃、神社の裏山でよく遊んでいたという。
その日はカブトムシを探すのに夢中になってしまい、気が付いた時には、
辺りはすっかり暗くなっていた。

一人だったものだから心細くなってしまい、小走りで帰ることにした。
麓への山道を駆けていると、下の方から誰かが登って来るのが見えた。
古めかしい提灯を持った和装の男性だった。

足を緩め、ゆっくりと行き違いながら「こんばんわ」と挨拶をした。
男性はゆるりと会釈を返してき、その時初めて顔が明るく見えた。

男性の首から上にあったのは、真っ赤な魚のものだった。
夜店の金魚掬いで見たランチュウにそっくりだったという。

唖然とする友人を残し、ランチュウの人はするすると山奥へ進んでいく。
その姿が見えなくなってから、彼は全力で山を走り下ったそうだ。

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