∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Ｐａｒｔ75∧∧

本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／

しかも便座の便蓋がパカーッと勝手に開くと、シャーッと予備洗浄が始まり
便座の内側からLEDまで点灯したではないか！
ファーンと脱臭ファンまで回りだした

これは！
そこまで俺は何という怪しい歯科だと思ったが、なんのことは無い、
金の掛かった来客用のトイレだったのである

トイレを済ませると、丁度窓口で受付の歯科助手に呼ばれた
「敬愛さん、どうぞー」

ドアを開けて中に入ると、歯科助手に誘導された診療台に座る

スリッパの音にしてはやたらバタバタする足音がすぐに近付いて来た

「け、けけ、敬愛さん、ですクァッ、き、きい、聞いた…」
「先生！」

何故か歯科助手が歯科医に落ち着くような諌め方で声をかけた

「知っ…　きょ、今日はどこが悪いのですクァな？　ゆ、ゆーじん…」

ふと、自分を覗き込んだ歯科医の顔を見てギョッとした
カモメのような真っ白な鳥の被り物をして、マスクの代わりに黄色いクチバシを口に付けていた

一頻り暴れた後、自分はこの歯科を後にした
振り返ると歯科の看板に今更気がついた

【ライチョスデンタルクリニック】

恐らくこの歯科は一年も持つまい