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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話Part75∧∧

14 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/10(水) 08:42:27.25 ID:ObELaCUm0.net
再び、黒雲のように不安と疑問がわいてくる。
だが、都心に近い高尾山だ。
フラッとやってくるリーマンがいたって不思議はない。
現に自分だって、フラリとやって来たのではないか。
そう思って、俺は彼を追い越しにかかった。
リーマンの足取りはいたってフツー、急ぐ様子もない。
一方、俺は急いでいる、狭い登山道で距離はみるみる縮まった。

ぶしつけだが追い越すとき、俺はグルリと振り向いてみた。
俺だった!!!
俺、俺、俺、間違いなく俺だ!
背格好といい、着ているダークスーツの趣味といい、黒を基調のネクタイといい、まさに俺。
その「俺」は、俺が傍らにいないが如く、フツーにうつむき加減に下山していた。
その顔も鏡で見るように、俺だった。

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