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不可解な体験、謎な話〜enigma〜 Part94

738 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/02/01(日) 00:25:53.36 ID:QgKB6g1d0.net
>>737 続き

父から聞いていた予定だと、朝食後に御先祖の墓参りへ行き、
そのまま帰宅するはずである。
御先祖の墓は、この家の裏手の森を抜けたその先にあるという。
ただ、墓参りはその家庭の長男又は総領が行く決まりになっているらしく、
俺はお供えと線香を持たされ、母家裏手の森を、言われた方向に真っ直ぐ抜けていった。
道は無かったが数十m進むと木々の奥に開けた場所が見え、
中心に墓らしきものが見えてきた。直線で100mも無い。

そこは墓を中心に半径2〜3m程度の空間で、雑草は生えておらず、土が露出している。
墓石は古くて小さい(高さ50cm位)が、手入れは行き届いており、真新しい花も活けられていた。
ウチにも母の墓があるので、お参りの作法は小学の頃から心得ている。
とはいえ初対面の墓、何か思う事も無く、お供えをし、線香に火をつけ、
手を合わせ、南無阿弥陀仏と軽く唱え、来た道を戻った。

森を抜けるとそこには、武藤(仮)家の娘が一人出迎えで立っており、
「おつかれさまでした」と深々と俺に頭を下げた。
そんな大層な事か?と思いつつ俺は、
「はぁ、まぁ」とだけ答えて玄関へと向かった。

帰り支度はもう済んでいて、車のエンジンもかかっていた。
父と姉は、武藤(仮)家の人達と和やかな雰囲気。
お土産を貰う貰わないで押し問答している。

(次で終わり)

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