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ほんのりと怖い話スレ その104
- 590 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/18(木) 18:49:06.28 ID:73FxWfO10.net
- 俺はもうページをめくることができなかった。
手が震えるのを堪えながらおばさんを見ると、彼女は俺を罵倒していた時とは別人のように優しく微笑みながら、俺の持つアルバムを見つめていた。
俺は押し付けるようにアルバムを返すと、用事を思い出したとおばさんに告げて店の事務所に走った。
事務所にいた店舗責任者に事情を話し、警察を呼んだが、おばさんはパトカーが到着する前に姿を消していた。
それから間もなく俺は警備会社を辞めた。
おばさんと話している間、俺はずっと会社名と本名が書かれた名札を付けていたからだ。
だが、あれから数年経ったが、現在まで警察からは一度も連絡が来ていない。
連絡がないということは、あのおばさんには事件性が全く無かったということではないだろうか。
当時の俺は恐怖に呑まれて冷静な判断ができなかったが、今考えると、あの小さなアルバムは、おばさんが警備員である俺をびびらせるために作ったフェイクではないかと考えるようになった。
むしろそうであってほしい。
終わり
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