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死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?323

7 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/17(日) 15:31:01.34 ID:vTrTCc3z0.net
「畦道から麓に出たら道標があって矢印が右となっていたから右に進んだ。しばらく行くと下生えが酷くなり道が判りにくくなって困ったが、
先を行く人の後ろ姿がチラッと見えたのでその人について行った。その人はTシャツに短パンと軽装で帽子もかぶらず手ぶらで、分岐点も迷わず登っていくので地元の人かと思っていた。
見かけてから10分くらい経った頃、その人は不意に道からそれて林の中へ入って行った。思わず急ぎ足になって消えた地点まで行き林を覗いたがもう姿は見えなかった。
改めて一人になってしまうと急に心細くなって引き返そうと踵を返した。すると来た道は下り坂になっているはずなのに登り坂になっていた。慌てて振り返るとそっちも登り坂だった。
混乱してその場から動けずにいると、人の話し声が聞こえてきた。どちらからかはよく判らなかったが人の姿は見えないのに声だけが近づいてきて、よく聞いたらお経のようだった。
怖くなり林の中へ逃げ込んだ。そうしたら声が耳元に迫ってきて吐息や髪の毛が触れたので叫びながら奥へ奥へと逃げ込んだ。そして迷ってしまった」

まず道標から勘違いしてしまっていたが、更に詳しく聞いていくと錆び付いて見にくかったとも証言した。
しかし道標は前年に新しくしたばかだったし、その数日前にお遍路にきた人も判りにくくはなかっと証言している。
それから当日地元民で山に入った者は誰もおらず、他に目撃した人もいなかった。

結局悪質ないたずらってことで幕引きになったがそれ以降も迷う人が後を断たないため、地元では初心者と思しきお遍路さんは引き留めたり霊場まで一緒に行ってあげたりしているそうだ。

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