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後味の悪い話 その152

961 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/11(木) 12:24:22.86 ID:u9FP1a050.net
「PLUTO」であった音楽家とロボットの話
謎の悪のロボット・プルートウが、世界各国のパワーバランスを保っている七体(?)の最強のロボットたちを次々と倒していくってストーリー
(ちなみに最終的にプルートウは戦いの末に正義の心を取り戻して、悪の黒幕の人類抹殺計画を阻止して殉死する。という泣けるラスト)


かつては天才と呼ばれたが、今は才能が枯渇して鬱屈とした日々をおくる盲目の音楽家がいた
そんな音楽家のもとに介護ロボットがやって来る
そのロボットの正体は、この国最強の戦闘型ロボットで、かつての戦争の英雄
ロボットは音楽家に弟子入りを志願する
音楽家はこれを一笑に伏す
「機械に本物の音楽なんて作れるわけがない。ましてや、殺人ロボットなんかに」

それからもロボットは音楽家に仕えながら弟子入りを志願し続けた
ある日、ロボットは「私はもう戦争に行きたくない。もう殺したくない。素晴らしい芸術家に成れば、兵役を免除してもらえる」と本音を明かす

なんだかんだ言いながらも、共に暮らすうちに音楽家はロボットと打ち解けていく
しかし、音楽家はとうとう何かの理由で怒り、ロボットを追い出す。ロボットがいなくなり、一人孤独な生活が戻ってきた

しばらくしてからロボットが土産話を持って戻ってくる
その土産話に音楽家は号泣した
それからというもの、音楽家とロボットは親子の様に仲良く暮らした

不穏な嵐が近付いてくる
ロボットは正体不明の「敵」の気配を関知し、音楽家を守るべく飛び立つ
ロボットは盲目の音楽家の前ですら脱がなかったローブを脱ぎ捨てる。その身体は殺人マシーンとしか言い様の無い異形の姿だった
ロボットと敵は上空で死闘を繰り広げる
地上に残された音楽家はその戦いの音を聴き、「ロボットが音楽を奏でている」と感じた
音楽家は戦いに合わせてリズムをとり、鼻歌を歌う
盲目の音楽家には見えなかったが、ロボットは敗北し、火の玉となって何処かへと墜落していった

ロボットの死を知らぬ音楽家は、鼻歌を歌い笑みを浮かべながら帰りを待ち続けていた
「速く帰っておいで、レッスンが始まるよ」

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