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後味の悪い話 その152

923 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/09(火) 17:28:00.90 ID:kcBl9cfY0.net
安部公房「事業」

食肉加工業の社長が、ネズミの肉に目をつける
品種改良で「豚鼠」という大ネズミを作りだし、
そのネズミ肉でソーセージを作って販売
だが檻を破って逃げた豚鼠が飼育員を食い殺し、
社長の妻子と使用人も食い殺された
そこで社長はひらめいて、遺体をソーセージにする
各界の代表者を招き、原料を臥せて試食させると大好評
社長は霊柩車が工場の前を通るよう工作する
中絶した胎児の加工品も珍味として流通
事業は目覚ましく拡張発展し、原料が不足する
そこで社長はひらめいて、全自動屠殺&加工システムを発案
生きた人間が入り、出て来る時はソーセージ、というもの
そのアトラクションは名付けて「ユートピヤ」
もちろん入場料を徴収する
「ユートピヤ」を願う人間など、食用以外何の価値もない!


もうなんつうか救いようがない
この社長は司祭であるとも称しているが、偶然の神とやらを信奉している
事業こそ帰依の証であり、偶然からアイデアを得て世界を支配するとかなんとか?
ネズミから始まってユートピヤで終わるというのも何とも言えない
ちなみにこの作品は1951年
本家巨大鼠の国は1955年開業

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