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後味の悪い話 その152

524 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/28(木) 01:14:54.41 ID:qyLOz2bX0.net
短編小説「鼬の花嫁」

ある村を昔から治める由緒あるふたつの家系。
一方の家には男の子が生まれ、優秀で真面目な青年に育つ。
もう一方の家には女の子が生まれ、美しくしとやかな娘に育つ。
二人は両家によって結婚が決められていたけれども
幼い頃から結婚ごっこをするくらいに仲が良く慕い合っていた。
そうして青年が二十歳、娘が17歳になった時に婚礼がとりおこなわれた。
ところが初夜の晩に花婿が取り乱して世話係を呼びに来た。
行ってみると娘はベッドの中で死んでおり花婿が「自分が絞め殺した」と告白した。
なぜ殺したのか?と問いただしても、花婿は頑として答えなかった。
彼の指は酷く噛まれて怪我をしており、花嫁に噛まれたのだという。
「妻が処女ではなかったから殺したのか?」
花婿「彼女は処女であり処女のまま死んだ」
動機を答えぬまま彼は絞首刑に処されてしまった。
ふたつの名家もさびれてしまった。
その後彼の戒解を行った神父のもとにすべてを告白する手紙が届いた。
神父は花嫁の墓を暴いて、手紙に描かれたことが真実であることを確認した。
花嫁の白骨化した死体の骨盤の下、脚の骨の間に
今でも真っ白くて鋭く尖った歯があったのだ。
つまり花婿は初夜の晩に指を花嫁のそこにいれたときに噛み付かれ
花嫁をそのまま絞め殺してしまったのだった。
なぜしとやかで内気で貞淑な娘の性器の中に凶暴な歯があったのか
真相はわからずじまいだし
それまでふつうに暮らしてきた娘がそのことで
相思相愛の青年に絞殺されてしまうのもとても不憫だ。

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