後味の悪い話　その152

516 ：本当にあった怖い名無し＠＼(^o^)／：2014/08/27(水) 22:04:30.79 ID:58SauUfp0.net

今月号の漫画版遊戯王ZEXAL、主人公サイドの共通の敵である漫画オリジナルキャラの八雲興司の過去の話がなかなか後味悪い

家族四人で暮らしていたがある時両親が飛行機事故により他界。八雲は施設へ、弟は里子に出される。唯一の家族と引き離され家族の写真を見ながら涙ぐむ日々だったが、弟の幸せの為に会いたい思いを必死に押し殺す
ある時、彼はテレビでデュエルチャンピオンの姿を見る。そこで彼は思った。有名になれば弟の方から会いに来てくれる！その為に寝る間も惜しんでデュエルの腕を磨き、大会に出場する日々
しかしある大会の決勝戦で彼は勝ちたいというプレッシャーに負け、相手のデッキを盗み見てしまう
それを庇ったのは同じ施設出身の凌牙だった。結果、八雲はデュエルチャンピオンに、凌牙は罰を受けた

デュエルチャンピオンになった八雲の元にある日一通のメールが届く。それは待ち望んでいた弟からの物だった
再開を喜ぶ二人。だが、弟の周りでは高額な品や賞金が無くなるという事件が相次ぐ
ある日、八雲は弟に八百長で負けてくれないかと告げられる。八雲の人気は落ちている。ここで一度負けて勝ち上がれば人気は戻る、と
そうして八雲の腕を握る弟に彼は告げる―
｢弟は…『左効き』だ…｣ ｢お前は誰だ｣

『弟』は言った。お前の弟は引きとられた家が破産し、置き去りにされた。そしてスラムの施設に引きとられた。『僕』みたいなろくでもない不良ばかりが居る吹き溜まりへね！
―本物の弟はとうの昔に死んでいた。『弟』は弟と顔がそっくりだった。そして八雲はデュエルチャンピオン。『弟』は弟には素晴らしい金づるが居る事に気が付く
そこで『弟』は弟の首を絞め殺して成り代わった。最期の瞬間、｢助けて…兄さん…｣そう言いながら弟は息絶えた

その事実を告げられ、八雲は『弟』の首を絞める。だが、彼の中では『弟』は最愛の弟。だから殺せないだろ？そう『弟』は言う
しかし次の瞬間、黒い影が八雲の身体を包む。それはNo.(作中の重要ワードであるカード)だった。そして彼はやるべき事をNo.に告げられる。黒い影が八雲の手から伸び、『弟』を階段から突き落とした――

その後、八雲は表舞台から姿を消し、世界を滅ぼす為に暗躍する。手段は選ばない。殺しすら厭わない。何故なら最愛の弟の居ない世界など、彼には存在する意味など無いのだから