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後味の悪い話 その152
- 489 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/26(火) 23:20:56.22 ID:09Sf7SGP0.net
- ショートショートの広場が星新一審査だった頃のひとつ
不思議な箱を持っている、と漠然と噂されている金持ちのところへ
一体何がどう不思議な箱なのか、雑誌記者が取材に行った
記者を応接室に通した金持ちは語り始める
子供の頃小さな箱に出会った、バッタやトカゲ等を入れてやると喜んで食べた
どう消化しているのか不明だがとにかく生き物を入れるとそのうち消えて
それが「食べている」というのだと何故か理解できた
箱は言葉を話さないが彼とは気持ちが通じ合った
彼が箱に時々さまざまな生き物を食べさせてやるかわりに
箱は不思議な力で彼の学業や起業をサポートし彼はこのとおり金持ちになった
最近は箱もすっかりグルメになってしまったらしい
そして金持ちは記者に、箱を紹介すると言って部屋を出て行った
しかし記者がいくら待っても金持ちは戻ってこない
いつの間にか部屋の扉や窓が消滅して密室になってる
……記者はひとつ金持ちに聞き忘れた事があったのに気がついた
それは箱の成長についてだった
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