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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?322
- 308 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/07/29(火) 20:06:40.50 ID:L6UBzUMY0.net
- 『サウランパ〜ン』
道行く人が挨拶してくる。
「サウランパ〜ン」
俺はこう返す。
「サウランパ〜ン」
それが現在のルールなのだ。そして生き残る術。
あの日サウランパ〜ンに襲われてから世の中は可笑しくなってしまった。
電車などの交通機関は機能していない。
会社も営業していない。皆、動物並みの知能しか持っていないようだ。
人口は順調に減少していくだろう。そして人は自然の中で暮らすようになると思う。
だけど希望を捨てられない。俺の他にまともな奴はいないのか・・・
たまに見るのは群れからはぐれたパッケチョニ〜だ。
大抵は騒いで見つかってサウランパ〜ンにボコボコにされる。
ごくたまにパッケチョニ〜を捨ててサウランパ〜ンと鳴き出す個体もいる。
ただまともに戻った人間は今の所見たこと無い。
言葉でも教えてみるか・・・思いついた。
文字ならばサウランパ〜ンに気づかれずにまともな人間を探せるぞ。
「あなたはまともに話せますか?」これをTシャツに書いておこう。
それから俺は旅に出た。仲間を探す旅だ。
東京の自宅を捨て、持てるだけの食糧を持って北へ向かった。
行く先々でTシャツを見せる。帰ってくるのはお決まりの言葉だ。
「サウランパ〜ン?」
埼玉に入ろうかという所で妙な個体と出会った。
何故かずっと付いてくるのだ。もしやTシャツに気づいたか?
他の個体に気づかれる可能性を考えて、サウランパ〜ンのふりをしているのかもしれない。
私は人気のない路地に入って行った。
そしてTシャツを見せ念のためこう聞いた。
「サウランパン?」
そうするとその個体は頬を赤くしながらうなずいた。
「サウランパ〜ン・・・」
下に続く
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