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ほんのりと怖い話スレ その103

730 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/08/09(土) 18:18:17.82 ID:NfGQ1HV80.net
さいご

報告がてら実家に戻った俺から事情を聴いた母は、ひとしきり爆笑した後、爺婆が心臓麻痺おこさなくてよかったと
若干真顔に戻ってつぶやいた。

母「毎日顔見てたときはそうでもなかったけど、あんたが一人暮らししはじめてからはたまに顔合わせるたび、
  母さんもはっとする事はあったよ。どんどん爺ちゃんに似てくるからさ。
母「まあ例え爺ちゃんが夢枕に立ったとしても、あんたどうせ気付かないで寝てるでしょ。爺ちゃんがどうしても
  言いたい事あったなら、とっくに諦めて私か△ちゃん(叔母)のところに来てるよ。

冗談めかしてはいたものの、俺の内心を見透かしたかのように母はそういった。
Bおじさん達の言葉を真に受けるつもりは無くても、あんな事情を聞かされてしまうとどうしても色々と考えてしまう。
親父の腰痛だけじゃなく兄貴が出張じゃなかったら俺が行く事になってなかったのに、等々。

母「それにしてもこうやって見比べると本当そっくりになったわねー
母はいつの間にか祖父母の結婚式の写真を持ち出して、俺と交互に見比べている。

主に、俺の生え際と、交互に。

AおじさんもBおじさんも、その息子達も、逃れられなかった一族の男の運命。
特に爺さんは苦労人だった所為か、婆さんと結婚する頃には既に予兆が現れ始めていた。

何もそんなところまで生き写しにすることないだろ、爺ちゃん。

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